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ファッション界に大きなインパクトを与え続けるデザイナー「デムナ・ヴァザリア」とは?

2022年10月28日

ファッション界に大きなインパクトを与え続けるデザイナー「デムナ・ヴァザリア」とは?

ファッション界に大きなインパクトを与え続けるデザイナー「デムナ・ヴァザリア」とは?

ラグジュアリーストリート「ヴェトモン」を立ち上げたデムナ・ヴァザリア。今やラグジュアリーストリートを語るうえで欠かすことができない人物と言っても過言ではありません。そんなデナム氏は自身のブランドであるヴェトモンを去り、バレンシアガでのクリエイティブ・ディレクターに専念すると発表されました。

この記事では、ファッション界に衝撃をもたらし続けるデムナ・ヴァザリアの人物像や、デナム氏の名を広めるきっかけとなったヴェトモンとバレンシアガでの活躍についてご紹介します。

デムナ・ヴァザリアの人物像

デムナ・ヴァザリアは、戦争下という特殊な環境でこども時代を過ごしています。弟であるグラム・ヴァザリアは、「兄は子どもの頃から紙で作った人形に紙で作った服を着せていた」と話しており、デムナ氏が幼少期からファッションに強烈に惹かれていたことを感じさせます。

デムナ氏は、マルジェラやラフ・シモンズが卒業したアントワープ王立芸術学院でファッションを学びました。そして、ハイブランドで自身の腕を磨きます。まずは、コレクションでデビューする前のデムナ氏についてみていきましょう。

デムナ・ヴァザリア
出典 vogue

アントワープ王立芸術学院の卒業生

デムナ氏は、東ヨーロッパに位置するジョージア出身のファッションデザイナーです。学生時代をジョージアで過ごし、大学はトビリシ国立大学で国際経済学を学びます。その後、ドイツのデュッセルドルフ、ベルギーのアントワープに移り住み、アントワープ王立芸術アカデミーに進学します。

ファッションデザイン学科でファッションについて学び、卒業後にロシア人のヘレナ・ルメルスキーと共に「STEREOTYPES」という名前のブランドを立ち上げました。STEREOTYPESは東京でファッションショーにも参加し、国際デビューしています。

ハイブランドでの経歴

デムナ氏は、自信のブランドを休止した後に、「メゾンマルタンマルジェラ」で、2009年からウィメンズコレクションのデザインを担当します。4年間、メゾンマルタンマルジェラのデザイナーとして活動した後、2013年に「ルイヴィトン」のウィメンズのシニア・デザイナーを務めます。

デムナ氏は、当時は一般の人々にはあまり知られていませんでしたが、メゾンマルタンマルジェラやルイヴィトンで活動していたことからわかるように、ファッション業界では非常に評価が高かった人物です。ルイヴィトンで約1年間活動した後は、自身のブランドである「ヴェトモン」をスタートさせました。

フランス語で「洋服」という意味をもつヴェトモンは、2014年に設立され、デムナ氏がヘッド・デザイナーを務めました。2015年には。若手のデザイナーを育成・支援しているLVMH Prizeにファイナリストとして選出され、ヴェトモンへの注目度が上がっていきます。

そして、2015年に空席となっていた「バレンシアガ」のアーティスティック・ディレクターに就任しました。


デムナ氏を一躍世界に広めるきっかけとなった「Vetements」

ヴェトモンは、デムナ氏が作り上げたブランドです。現在にも影響しているひとつのブームを作り上げたブランドとして、ファッション業界では高く評価されており、多くのファンを持っています。著名人の愛用者も多く、有名ブランドとコラボを行ったことで、非常に多くの注目を集めました。

デムナ氏がヴェトモンを立ち上げた理由は、「当時のファッションに飽き飽きしていたから」だと言われています。その言葉通り、新しいファッションジャンルを確立させたヴェトモンについて見ていきましょう。

Vetements

ヴェトモンってどんなブランド?

ヴェトモンは設立から数年で爆発的に人気を得たブランドです。ヴェトモンの特徴は、コレクションやシーズンで商品をデザインする時にコンセプトを設けないところ。テイストは、ラグジュアリーストリートです。

ヴェトモンが設立されたころ、ラグジュアリーファッションとストリートファッションは共に組み合わせることはそれほど多くはありませんでした。現在では、当たり前となっているこの組み合わせを定着させたのは、デムナ・ヴァザリアとヴェトモンだと言われています。

輝かしい功績

ヴェトモンはラグジュアリーストリートのパイオニアと言われ、オーバーサイズでありながら計算されたシルエットのアイテムは非常に人気を博しています。特にアイコニックアイテムであるフーディーは一大ブームを巻き起こし、今ではカジュアルブランドからラグジュアリーブランドまでがフーディを発表するようになっています。

ジャスティンビーバーやカニエ・ウエスト、アリアナ・グランデなど、著名人から愛用され、熱狂的なファンをもつカリスマブランドへと成長していきます。さらに、数々のブランドとコラボし、常に話題にのぼるブランドとなりました。

ヴェトモンがコラボしたブランドは、

SCHOTT、LEVI’S、COMME DES GARÇONS SHIRT、CANADA GOOSE、DR. MARTENS、REEBOK


など世界的な有名ブランドとコラボしたことで、その地位を不動のものとしました。

しかし、2019年にデムナ氏がブランドを去ることが発表され、再び大きく話題となります。デムナ氏は、2019年にヴェトモンを退任し、2015年から兼任していた「BALENCIAGA」のアーティスティック・ディレクター専念することとなりました。

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半世紀の時を経てオートクチュールを再開した「BALENCIAGA 」

元々、オートクチュールを仕立てる洋服店として誕生したバレンシアガ。プレタポルテが主流となり、オートクチュール事業から撤退したという過去を持ちます。そんなバレンシアガにデムナ氏は新しい風を吹き込みました。また、バレンシアガのこれまでのアーカイブを活かしたコレクションも発表しています。デムナ氏がディレクションするバレンシアガについてみていきましょう。

BALENCIAGA

バレンシアガってどんなブランド?

バレンシアガは1900年代初頭に設立された歴史のあるラグジュアリーブランドです。設立当初はクチュールハウスとして、オーダーメイドの一点物を販売していました。1987年プレタポルテ事業をスタートさせ、ウェアからシューズ、バッグまで扱うトータルブランドとして人気を獲得しています。

バレンシアガの魅力は流行に左右されないシンプルさ。エレガントなデザインが主流となっており、ウェアだけでなくバッグなどの小物類も人気の高いアイテムです。

近年の活躍

デムナ氏がバレンシアガのアーティスティックディレクターに就任したのは2015年です。2016年春の2016-17AWからディレクターとして活動し始め、ラグジュアリーブランドだったバレンシアガにストリートの要素を持ち込みました。バレンシアガは、ストリートに舵をきったことで、爆発的な人気を得ることとなります。ダッドスニーカーの先駆けとなった「トリプルS」は即座に完売となり、インスタ映えに重きをおいたロゴの変更によって、若者に広く認知されるようになりました。

さらに、バレンシアガでオートクチュールを再開させるという偉業も成し遂げています。これまでのデザイナーが誰も復活させることができなかったオートクチュール事業は、アーカイブからインスピレーションを受け、モダンなものに仕上げているとデムナ氏は語っています。今後も年に一度はクチュールを発表すると語っており、デムナ氏が手掛けるバレンシアガのコレクションは必見です。

バレンシアガのコラボレーション

デムナ氏がディレクターに就任してからのバレンシアガは、コラボによる話題が豊富。

2022年にはカニエ・ウェストとデムナ氏によるコラボレーション「YEEZY GAP × BALENCIAGA」を発表し、話題となりました。7月にはニューヨーク・タイムズスクエアにポップアップスペースが誕生しました。第2弾は9月23日に日本国内でも発売され、瞬く間に完売となりました。

しかし、2022年10月にはバレンシアガの親会社であるケリングから、今後はカニエ・ウエストと協業することはないと発表がありました。そのため、YEEZY GAP × BALENCIAGAのアイテムは今後リセールバリューが高くなることも考えられます。

2022年5月には、バレンシアガのショーの中でアディダスとのコラボラインが発表されました。デムナ氏はアディダスとコラボすることが幼いころからの夢だったと語っています。発表されたオーバーサイズTシャツ・ジャージ・デニムパンツ・トラックジャケットなどには全てアディダスの代名詞でもあるスリーストライプスがデザインされています。日本国内では、11月3日から販売が開始されますので、ぜひチェックしてみてください。

デムナ氏による最新鋭のショー

デムナ氏が就任してからのバレンシアガは、ショーの演出も魅力のひとつ。ゲーム空間を利用したヴァーチャルでの新作発表をするなど、斬新なプレゼンテーション方法でオーディエンスを驚かせ続けています。ここでは、デムナ氏がバレンシアガのディレクターとなってから、近年行われた印象的なショーを紹介します。

2022年ウィンターコレクション

吹雪に包まれたランウェイを開催した2022年のコレクション。360°ビューのリアルライフ3Dライブストリームと呼ばれる演出形式で、嵐が吹き荒れる冬の景色を再現。モデルはゴーグルのようなサングラスを着用し、冬の荒らしに立ち向かう形で行われました。ごみから着想を得たバッグや型破りなパロディデザインなど、戦争への抵抗と愛と平和へのメッセージを託しています。

2023夏コレクションでは、泥のランウェイでショー

ランウェイの中央が泥水だらけとなった会場で行われたショー。靴や服の裾が泥水だらけになってるにもかかわらず進み続けるモデルたち。着古されたような加工が施されているアイテムが多く、男性モデルがバレエシューズを履いていたりマウスガードを付けたモデルが歩いていたりと、メッセージ製の強い演出が見られました。「批判されても自分らしさを貫くべき」などのメモが客席に置かれており、デムナ氏の決意にも受け取れるという報道もありました。

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最後までお読みいただきありがとうございます。ファッション業界で今、最も注目を集めるデザイナーの一人でもあるデムナ・ヴァザリアの人物像や活躍について解説しました。 ヴェトモンやバレンシアガで独自の感性を発揮し、ファッション界に大きなインパクトを与え続けるデムナ・ヴァザリア。バレンシアガのデザイナーとしての今後の活躍とこれから遂げる変化にも目が離せません。

買い換えのタイミングやサイズの変化によって合わなくなることなどもあるかと思います。そんな時に、モードスケープにご相談していただければ全力でお力になります。クリーニングやお直しが必要なものでも可能な限り良いお値段をおつけできるように吟味しながらお買取りしております。汚れやダメージがあるものでも、リペアを施して販売することも可能ですので一度ご相談ください。 とりあえず値段だけ聞いて検討したいという場合は、LINE査定などで査定額を見積もることも可能です。お気軽にご相談ください。

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